今回は久しぶりに読んだシナリオの本が、とても役立ちそうだったので、紹介します!
- 作者: ブレイク・スナイダー,菊池淳子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本
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SAVE THE CATの逆襲 書くことをあきらめないための脚本術
- 作者: ブレイク・スナイダー,廣木明子
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2015/11/27
- メディア: 単行本
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軽薄な語り口に、あ〜失敗かな〜と不安を感じる冒頭ですが、書かれてる内容はまともなので、この軽いノリ、肌にあわん!
と離脱しないで読み続けてみましょう。
過度にシナリオに文学的な意味を持たせることをせず「売れる」映画のシナリオを書く、という点を著者はすごく意識しています。
キャラクターの履歴書を書け!
というシナリオ作法の本ではほぼ必ず書かれてる内容の代わりに典型的なキャラクター像はこちらと4つの分類を紹介してみせたり、
ベタな物語を肯定し、そこから少し外せばいい!という主張をするのはそのせいだろうと思います。
また、既出のシナリオ本の内容を踏襲しつつも、映画のジャンル分類、シナリオの構成については独自の解釈がされています。
特に構成については、シド フィールドが提唱した構成方法をさらに細かく分類してある上に、パートごとにそのパートで盛り込まないといけない内容が分かる名称がつけられている。
映画をよく見る人であれば(見ますよね?シナリオライター志望だし?)、この名称を見ただけで「あぁ、はいはい。あのシーンね」とうなづける名称なので、後に続くシーンの解説がスルッと入ってくるはずです!
というように、とても読みやすい本ではあるのですが、実際の書く作業についてかなりアッサリしてるので、これ一冊だけでじっさいシナリオが書けるのか?と言われると僕は正直難しいかな〜と思います。
書くプロセスを噛み砕いたシドの本はやっぱり読んどいた方が理解は早いだろうな、と思いました。
というわけで、ホントの初心者向けというよりはすでに書き方はわかってて、何本か書いたことはあるけど、どうもしっくりこない。
もっと上を目指したいんだ!俺は!
という人向けの内容かなと思いました。
こちらの書籍郡も非常に参考になる本です。
スクールに通ってみるのをシナリオ上達の早道です