StudioLUNCHBOX

フリーランス3年目の映像クリエイター。スタジオランチボックス主宰の高橋雅紀がフリーランスとしての気づき、映像制作、シナリオ作成のTipsなどを紹介しています

ちょっと早めの夏休み。ソウルに飛んで、NANTA見た ソウル旅行記2018 ①

コリアに飛んだ。

ちょっと早めの夏休み。どこに行こうか少し迷った。

K popのかっこよさに惚れ、韓流ドラマの高いクオリティにやられ、一度は行かねばと思った韓国。

しかし観光名所はなにも知らんし、ショッピングとか全然しない。

行って楽しめるのかしらん?という不安を胸に「まぁなにもなければドラマのロケ地でも回ればよいさ」と思い直して、HISでチケットをポチッと。

 

7月4日は水曜日。チェジュ航空に昼頃乗り込み、台風であれる西日本を飛び越えて、インチョンに降りたのは2時半を少し過ぎた頃。

近い。

晴れ男を全力で発揮し、現地はキレイな青空だ。

インチョンからソウルまでは電車で一時間くらい。

道中、電車移動がデフォルトの俺は、ここでチャージ式のトレインカードを買ってしまいたい。

券売機の前に立って、少し驚く。

英語、中国語に続いて日本語の切り替えボタンがあるではないか。

日本語のガイダンスに従って、ポチポチしていくもののどうもおかしい。

このまま進めると片道分のチケットが出てきてしまいそうだ。

欲しいのはカードなんだよっと、その場を離れ、空港のWi-Fiに繋いで、調べてみる。

確かにその手のカードはあるが、どこで買えばいいのか判らない。

インフォメーションのお姉さんに聞いた。英語で。

「そこを左」

日本語で指示をいただき、言われた方角へ。

これかしら?と思わしき自販機がある。筐体にカードの写真が張ってあったからね。

がしかし、どうもおかしい。タバコサイズの小さな箱が並んでるだけだ

かわいいキャラクターが描かれている。チョコレートかしらん?

今度は改札にいるおっちゃんに聞いた。

おっちゃんは英語は駄目らしく、手振りで場所を教えてくれた。

いや、その自販機はさっき行きましたよ。

よくよく見てみる。どうも、これが、カードのパッケージらしい。

買ってみる。開けてみた。

カード出てきた。

紛らわしい。お菓子かと思った。いや正直ズラリと自販機内に並んでいる様は、夜のお供のアレかと思った。

 

買ったカードをチャージして、いよいよソウルに出発だ。

ご丁寧にカタカナ表記と日本語音声ガイダンス付きだから、降りる駅を間違ったりはしない。

ま、ソウル駅は終点だけど。

 

 

 

まるで成田から都内に戻ってるような、日本と変わり映えしない景色を眺めて一時間。

ハロー!ソウル!

 

この旅の第一目標、ソウルスクエアを探す。

ソウルスクエアはドラマ「未生 〜ミセン〜」の重要ロケ地(多分外観だけ)。

我輩が掴んだ情報によると駅前に屹立しているはずなのだ。

いやほんと目の前だった。

 

青空の中そびえ立つワンコーポレーションに、感激の涙が心の中で止まらない。

キャリーバッグをガラガラ押して、ワンコーポレーションへ近づいた。

チャン・グレが「Yes!」と書いた紙を挟んだ柱に、さらなる感動が俺を襲う。

以前はあったという特別展示はすでになく、テンション下がるが、まぁしょうがない。

ボクたち、出会うのが遅すぎたんだ。

ワンコーポレーションを背に駅へ戻った。

 

次のミッションに向かう前にホテルで荷物をおろしたい。

泊まるホテルは東大門。とーだいもんではなくトンデムン。

英語表記はDongdaemun。

Doなのに、なんで「ト」の発音になるのだろうか?

 

ま、とりあえず4号線の地下鉄に乗った。

路線図を眺めてその複雑さに驚く。東京のそれに負けるとも劣らない複雑さ。

フロアのタイルも日本とおんなじで海外に来たという気分があんましない。

東大門歴史文化公園駅で降り、ホテルを探す。

下町の薫りがする通り。見慣れないハングルの文字と相まって、バンコクの下町を思い出す。

バイク整備の町工場の隣に、細く高く伸びるビル。

4日間お世話になるソウル市内の我が拠点「東大門 Baitonホテル」でありますぞ。

ま。おれは寝に帰っただけだけど。

清潔で、静かで、お値段は一泊八千円位。都内の東横インと同じくらい。

個人的にはまた使いたい文句ないホテルだ。

 

キレイなベッドでゴロゴロしていたいが、そうもいかん。

舞台を見ないといかんのだ。

 

4号線を2駅戻って明洞(ミョンドン)へ。大音量で流れるK-pop。屋台からの食の薫りに、成田からこっち何も食べてない腹が鳴る。

鶏、烏賊、海老に焼きそばと、次々襲いかかる屋台の誘惑にあらがって劇場を探した。

着いた。

チケットを発券。開場まで一時間ちょい。「さあ、腹ごしらえ」と屋台を冷やかす。

ちょっと高いがロブスターのチーズ焼きを注文。

15000ウオンなり。たぶん日本円で1500円。

屋台で頼む金額じゃないが、旅の途中だ!マイペンライ

 

プリプリした海老を食べ終わり、劇場で開演を待つ私。

どういうわけだ。

発券したばかりのチケットがない。

上着のポケット。ズボンのポケット。バッグのポケット。ありとあらゆる場所を探すが見当たらない。が、思い当たった。

 

捨てたのだ!

海老の殻を乗せたスチロールの皿もろとも、チケットもポイッとしてしまったのだ。

恥をしのんで、事情を話す。

受付番号があれば再発行できるわよ。と言われ、再発行。

いやぁ恥ずかしい。

 

でもおかげで舞台は見れた。

NANTA

言葉を(ほとんど)使わない舞台。

冒頭に舞台の概略が各国語で表示される以外、ほとんどセリフは出てこない。

日用品を楽器に見立ててパフォーマンスを行うSTOMPという芝居があるが、それのクッキング版。物語が一応あるので、より見やすくなっている。

まな板や包丁の奏でるリズムが心地よい。

景気よく刻まれる野菜たち。フライパンからたち上がる炎。場内に漂う食材の香にまたも食欲を刺激される。

とにかく客をいじる舞台。シンプルな物語にもかかわらず、こちらの興味を一時間半つなぎとめ、笑わせる。

刻まれる食材の量も半端なく、舞台の上に大量の食材が散らばっていくのが、豪快であり、快感でもあり、少し罪悪感を感じたのも事実。

がしかし。調べてみたら。

もったいない - 明洞ナンタ劇場の口コミ - トリップアドバイザー


舞台で使う食材はそもそも傷んで食用に使えない物を使用。

かつ使った後は洗って動物の餌にしている。

との事。素晴らしい。

舞台の内容も素晴らしく、恥をしのんで再発行してもらって良かった。

 

とにかく食欲を満たしたい。

野外クラブのような騒々しい明洞を離れ、東大門近くをうろついた。

お一人様天国の日本と違い、2人以上がデフォ、という情報を掴んだ私。

お一人様が既にいた店の門を叩く。

 

笑顔で近づいてくる店主。

 

「こんばんわ」

「一人」とゼスチュアするオイラ。

「平気。焼き肉も一人で出来ますよ」

「これとか(定食を指して)」

「それも平気。……こんばんわ。ですよね?」

 

この人はなにを言ってるんだ?

と思ってから気がついた。

ここはハングルの国なのに、おっちゃんはひたすら日本語だった。

その後は全部おっちゃんと日本語。

思えば、空港でも、劇場でも、この食堂でも、日本語で返事が返ってきた。

客商売だから当たり前かもしれん。

けど日本の接客業で、どんだけの人が韓国語で料理の説明ができるかなぁ?

などと思いつつ、おっちゃんの店で瓶ビール2本を開けてしまった。

 

 

 

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rukacchii.hatenadiary.jp