StudioLUNCHBOX

フリーランス3年目の映像クリエイター。スタジオランチボックス主宰の高橋雅紀がフリーランスとしての気づき、映像制作、シナリオ作成のTipsなどを紹介しています

DMZで考えた ソウル旅行記2018 ③

ホテルのロビーで添乗員を待っていた。

コリア旅行3日目。

小走りで駆け込んできたケイティーと名乗る韓国女性に、ホテル前で待つバスに案内された。

 

DMZ北朝鮮との国境付近に向かうツアーバスだ。

英語ツアーで、客のほとんどが欧米系。日本人は俺を含めて2名だ。

ツアー自体はボチボチ。期待以上でも以下でもなかった。

北朝鮮 が韓国侵攻のため密かに掘ってた第三坑道を散策し、肉眼で北の街と国境を眺め、いつか開通するという期待を込めた韓国と北朝鮮を結ぶ鉄道。その韓国側の駅を視察する。

つまり北朝鮮との関係の過去、現在、未来をさらりと触れる内容だ。

むしろ考えされられたのはガイドが語ったバックボーンの方。

侵略前の朝鮮の歴史にはじまり、三十年に及ぶ他国(日本)による支配。

終戦後、侵略状態が解消されたと思いきや国は北と南に分割され、それでもすぐに一つになれると思っていたのに失敗。

そうこうするうちにソ連からの武器供与を受け、北がソウルに進行を開始。

寝耳に水の韓国側は、一時首都を釜山に移す。

国連の介入で収束すると思いきや、今度は中国が派兵して戦争は長期化。

三年間で六百万の死傷者をだし、ご存知の通り未だ、休戦状態にある。

ざっとこんな内容だった。

※もし事実と違う記述があれば、それはガイドのせいではなく俺の英語力不足に寄るものです。

 

「600万人の死傷者が出た」という部分に想像以上に衝撃を受ける自分がいた。

 

大量に自国民の犠牲者を出した戦争。

そもそもこの原因を作った国はその戦争をてこに復活を遂げた。

もやっとする位じゃすまないだろうなと。

やはり「許せない」ってなるだろなと。

 

にもかかわらず。

なんで初日に会った焼き肉屋のおっちゃん(50代〜)とか、日本語駆使して話しかけてくれるんだろう?

 

みたいな事を帰りのバスで考えた。