瑞芳からのバスに乗る事、二時間くらいだろうか。
台北市内に無事到着。
車站に着くのだとばかり思ってたのに、よく判らない所に下ろされた。
夜市に繰り出すのはまだ早い。
昨日、龍山寺の駅チカで見つけた台灣オペラを可能であれば観劇したいと
城市舞台へ向かう事、たぶん30分。
着いた。
ポスターを見る限り当日券ではなく、ネットでの先行予約のようだ。
切歯扼腕。
次回、台灣に来る際は必ずや観劇せんと心に誓い、その場を後にする。
スタバで、これからの事についてぼんやりと思いを馳せた。
本来は旅の途上の往く先々で、次の一年はどうしようかを考える予定だったのが、
買い食いと、観光と、写真撮影に忙しく、まったく何も考える事ができなかった。
考えた所で、人生が思い通りに運ぶわけではないのは判っているが、
それでもせめて一年に一度くらいは、立ち止まって自分が来た道、これから行こうとしている道について考え直すのは重要。
思考の海に沈んでる内に、陽も沈み、夜市にふさわしい時間がやってきた。
メトロに乗って松山へ。
饒河街觀光夜市に向かう。ぎょーががいかんこーよるいち。
と勝手に読んでいるが、例のよって正式名称は判らない。
なんじゃ、こりゃ!
と思わず声を出して驚いたのは、夜市ではなく、その入口に経つお寺。
めっちゃゴージャスやん。
派手めな夜市の看板を地味に感じさせる、そのド派手さに思わず写真を撮りまくる。
色温度変えると更にゴージャス。
名残惜しいが、本来の目的夜市へ。
今日が台北最後の夜だ。これ見よがしに買い食いをしまくる。
ここは広い。そして食べ物以外にも色んな出店で出張っている。
2日続けて顔出してきた寧夏路夜市で、
夜市たる物について知った気になっていた自分。甘かった。
昼間はホワイトカラーでスーツ着てお仕事してますよ~的な兄ちゃんが、慣れた手つきで焼きイカ切ってたりするのが面白い。好印象。
若者もおいちゃんも、年齢も性別も問わず夜店をだしている姿が印象的で。
生き方の柔軟性というか。たくましさというか。おおらかさというか。
洗練された都会の生活を取り入れつつも、昔から続くんだろう雑多な日常がうまく共存し続けている所が面白い。
端まで行って、ベンチに座って、台灣ビール飲んだ。
翌日は台北の最終日。
3日の間お世話になったこのホテル。駅から近いし、お部屋もキレイ。
とてもオススメな場所だった。
車站で土産を買うだけのつもりが、せっかくなのでもう一巡り。
車站から2駅の、中正記念堂へ降り立つ。
広大な敷地にこれまた広大な門と建物が3つ。
そのうち二つが文化関連の建物らしく、ダンサー、シンガー、雑技団らの練習する姿が点在している。
折よく、衛兵の交代式というのがやっていた。
一糸みだれぬその動き。あまりに自然に行われるので、さも簡単そうに思えたが、
背中合わせで、遠ざかっていく二人の衛兵。
その足音まで完全同期しているのは、やはりそれなりの鍛錬が必要なんだろうなと、
思い至る。
車站へ戻り、最後の晩餐。
せっかくだからと台灣らしい物を食べたかったが、時間がヤバイ。
車站駅ナカのフードコートで刀削麺を食べた。
お土産購入に奔走する。前日宿で下調べを済ませていたオレ。
こちらのブログでオススメの太陽餅と芋泥酥をば購入した。
お茶好きの母に、茶でも買って帰ろうかと茶屋にもよるが、いわゆる日本茶的な物はなく、プーアル茶とか、ウーロン茶などを進められる。
以前、ほうじ茶を買っていってもあまり喜ばれなかった事を思い出し、太陽餅を家用にもう一つ買う事で妥協した。
MRTで空港に戻り、出国手続きを瞬殺した。
訪れた国には、やはり親近感を覚えるもので、
帰国してから、台灣について調べる事が増えた。
一年中夏祭りみたいな国なのに、残業時間がめっちゃ長いなど意外な事実にも触れる。
まぁ、そんな事は関係なく、一年中夏祭りみたいなこの国にまた来てもいいかもな、
とは思っている。
金があればな!