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シナリオの書き方。基本の基本

このエントリーでは、シナリオの書き方の基礎の基礎、について説明します。

本を読んだり、学校行ったり、めんどい事はヌキにして、今すぐシナリオを書きたいんだよ!

というせっかちなアナタの参考になれば幸いです。

ではさっそく行ってみましょう。

ポイント1:書式

原稿用紙は、20*20(または20*10) 読書感想文を書くのに使用するような、ありふれた原稿用紙が一般的です。
幾つか説はあるのですが、20*20の原稿用紙一枚分が、ちょうど撮影して1分になると言われています。

30枚なら30分

60枚なら60分

ページ数で作品の長さを判断できるので、自分の好きな書式で書いたりするのはオススメしません。
ワードであれば「原稿用紙ウィザード」で原稿用紙の書式に変更する事ができるので、 絶対、原稿用紙設定にしてから、シナリオは書いてください。

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ちなみに、シナリオは基本縦書きです。

 

 

ポイント2:シナリオの形式

下のイメージ画像をご覧ください。

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これを見ながら、見よう見まねで書いてもらえばいいような気もしますが^^;
一応シナリオを構成する要素を個別に解説してみますと……

柱……舞台となる場所、時間を一行で記述します。

冒頭の○は必須。この○の存在で柱だという事を瞬時に理解する事ができます。
人物が場所を移動したら、新しく柱が立つ事になります。

◯ リビング
◯ 居間

 では、誰の部屋のリビングでの出来事か理解できないので

◯ 井上家・リビング
◯ 杉原のアパート・リビング 

 の様に記入するのが一般的。

◯ 井上家のリビング

でも悪くはないですが

◯ 井上家リビング

のように中黒でつないでいく方が一般的。

夕方、朝方、夜など昼間以外の時間で起きる出来事ならば

◯ 井上家・リビング(夕)

の様に場所の指定の後に()をつけて記載します。

 

ト書き……台詞以外の情報は全てト書きになります。

人物の登場や退場、動作、場所の雰囲気や、必要な小道具などの情報をト書きとして記載します。

三文字空けて、四文字目から書き始めるのは必須の決まり事。

柱の直後のト書きで、舞台にいる人物について書いておくのもお約束。

◯ 高丘高校・プール

   杉原一矢(16)、デッキブラシを手にプールサイドに立っている。

物語に初めて登場する人物はフルネームと()の中に年齢を記載する。
2回目以降は名字、または名前のみでOK。

基本現在形で書く。

   一矢、花の様な笑みを浮かべる <ダメ

   一矢、歯をみせて笑う <まぁまぁ

文学的な表現や、抽象的な言い回しは不要。
役者、監督、カメラマン、誰が読んでも同じ解釈に行きつく様に書くのが望ましい。

上の例だと「花のような笑み」というのは、読んだ人それぞれ解釈が違ってくるので、あまり良くない。

ちょっとぶっきらぼうな位でちょうどいいかも。

役者の演技など、事細かに指定したくなりますが、物語の進行上必要な物だけにとどめて、役者さんに演技はお任せするのが、スマートだと思います。

台詞 「」の中に書きます。

必ず冒頭に誰がしゃべっているのか名字又は名前を書いておきます。

男性は名字、女性は名前というルールが一応ありますが、最近は男性も名前で記載したりしています。

女性は名前というルールは今も守るべき必須のルール。

杉原「初めてじゃありません」○

一矢「初めてじゃありません」 ○ アリ

「初めてじゃありません」と一矢 ×

人物名は冒頭に

「初めてじゃありません」 ×

誰の台詞か不明


台詞が二行以上に及ぶ場合、二行目以降は一文字落として記載します。
可読性を良くするためだと思います。
必須のルールです。

ちょっとした動作や仕草は()で台詞の中に記載してもいいのですが、やりすぎると可読性が落ちるので程々に。

一矢「(視線を逸らし)初めてじゃありません」

ノローグはNとして表記するのが一般的。

一矢のN「先輩。まさか俺の事」 

以上、シナリオのフォーマットについてご説明しました。

これにタイトルと人物表と呼ばれる物を用意すれば、シナリオの完成です。

どうでしょう? シナリオを書くのに、それ程難しいルールはありませんよね?

なんか自分にも書けそうだ!

そう思った方はぜひ自分のシナリオを書いてみてはいかがでしょうか?

きっと楽しいですよ♪

 

物足りないぞ!という方へ

既にシナリオを書いた経験があり「こんな事知ってるよ。シナリオをもっと面白くする方法を知りたかったのに」という方には以下をオススメします。

1.書籍で学ぶ

シナリオの書き方についての書籍は山の様に出ています。

そちらの書籍を読んで、学んでみてはいかがでしょうか?

主宰もそれなりに読みましたが、 中でも役に立ったと思った書籍を以下のエントリーにまとめました。

参考にしていただければ、幸いです。

rukacchii.hatenadiary.jp

rukacchii.hatenadiary.jp

 

2.スクールで学ぶ

シナリオスクールも都内を中心に幾つか存在します。

同じ目標を持つ仲間から刺激を受けつつシナリオを学ぶ事ができる、という点でスクールに通うのもオススメです。

所属しているシナリオセンターについて書いた記事です(勝手連です)。

参考にしていただければ幸いです。

rukacchii.hatenadiary.jp