オンラインにて役者とシナリオの読み合わせ

低予算の手弁当にもかかわらず、スタジオランチボックスでは毎回「読み合わせ」のフェーズを作るようにしています。通常であればキャスト同士の顔合わせも兼ねて都内でスペースをお借りして4時間程度対面にて行うのですが。

今回は一話3分と短いし、全員が昨年開催をしたPiCNICという上映イベントで顔合わせもしてるので、オンラインにて主宰髙橋と1on1形式で行いました。企画内容について簡単に触れ、役柄やその前提となる知識について意見交換をしたあとは、簡単な読み合わせを行いました。

各自に割り振った役以外は髙橋が代役とト書きを努め、最初から最後まで通しで読み進めていきます。

以前も書いたと思いますが今回は割とアテ書きというか……。シナリオを書いていく時点で「この人」という人物を思い描いて最終的にその通りのキャスティングとなったのです。

が。それでも頭で思い描いていた物と役者が出てきた物は結構違う。それを調整していくのが読み合わせ当日の大きな仕事。どの人も勘の良い方なので、この作業は比較的スムーズに進んだように思います。こちらのイメージを無事共有してさぁ完了。あとは当日にそれを再現するだけ。

というわけではもちろんありません。

むしろ読み合わせをすることの大きくて重要な役割は「こうしたほうがいいんじゃないか?」というあたらしい演出イメージを喚起することにある。

そう自分は思っています。今回もやはり「読み合わせではこう言ったけど、やはりこうした方が見ている人は楽しめそうだ」と思う部分がポツポツと浮かんで、それに従い、手持ちの構成案に演出指示を書き込んだり、若干の細かい部分ですがシナリオに手を入れたりすることになりました。

積んだ積み木を一旦壊す。こういう作業を行うためにも、やはり「早め、早めに動くこと」はとても重要なことなのだと自分は考えています。

配信情報

2024年に企画・制作をしたショートフィルム「今日のスイーツに感謝を〜暮高男子スイーツ部〜」がAmazon Prime Video配信中!

ショートドラマが完成するまではぜひこちらの作品をお楽しみください。