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実写短編映画を中心にハートフルな物語をお届けするエンタメ集団。作品の配信実績、映画祭ノミネート多数

フリーランス一年生として、やっておいて良かった3つの事。

るかっち(@rukacchi1)です。


先月でまるっと映像クリエイターのフリーランスになって一年が過ぎました。
基本的には、いただいた仕事を全力で打ち返すだけの日々でしたけど、

これは自発的にやっといて正解だったな、と思った事も幾つかあります。
そこで今回は振り返りの意味も含めて、その中から3つをピックアップしてみたいと思います。

では行きましょう。
一つ目はこちら。

◯ 都内にシェアオフィスを借りて、ライフとワークを分離した事
るかっちは通勤圏ではありますが、23区内に住んでいるわけではありません。
映像の仕事はなんだかんだで東京に集中しており、打ちあわせも圧倒的に都内が多い。当初は都内への引っ越しも考えました。
もしくはカフェを転々とする生活か^^;

思いとどまり、シェアオフィスを選択したのは、一つには資金面の問題ですが、
ライフとワークを切り分ける事と、とりあえず「自分の居場所」を確保することで、長年の会社勤めの習慣を大きく変えずに済むという理由も大きかった。
人にもよるとは思いますが、環境の変化って意外にメンタルに影響しますからね。


シェアオフィスを借りて「通勤」という時間を作り、それを(特にフリーランス初期は)仕事があってもなくても極力毎日行う事で、生活に強制的にオンとオフを作る事ができ、リズムを構築できたのは、僕の性格的には良かった。

一旦リズムができてしまうと「天気わりー。だりー」とか内心は思っていても、体が自然に動いて、オフィスに向かってくれるようになりますしね。

プリンターやスキャン、その他サプライヤーも一通りあるし、
フリードリンクだったりするんで、
部屋を借りてオフィスにするより固定費を抑えられるという点でも良かったし、
オフィス空間独特の緊張感は、自宅やカフェでは到達できない深い集中に自分を追い込んでくれるので、仕事のはかどり具合が全然違います。

最近は少し余裕がでてきたので、過集中を必要とする時はシェアオフィス。
ブレスト的に広げて広げて行きたい時はカフェまたはカフェブース。
時間がなくて缶づまりたいときは自宅。

と状況に応じて使い分けたりもしてますが、
それでもやはり主体はシェアオフィスですね。
2年目のうちに一回、缶づまるために外こもり、とかしてみたいですね^^

ちなみに通勤は今もしてますが、満員電車で揉まれる所まで会社員時代を踏襲する必要はないので^^
僕は時間差通勤で、毎日座って通勤してます。

 


2.MBOの手法を使って、自分の行動を管理してきた事
MBOとはManagement by Objectiveの略でして、日本語にすると「目標によって自己管理を行う」的なニュアンスになります。
たとえば、この初期のエントリーを見ると、
退職当初、るかっちはこんな事をかいてます。

一つには「オリジナルの作品を作成し、公開すること」

二つ目は「映像制作。企画・シナリオを自分の収入の柱とすること」

そして三つ目は、実務で使えるレベルの英語を習得すること」

上の3つはいわゆる目標です。
まぁ目標それ自体も、ないよりはあった方がいいでしょう。多分。
でも正直、目標を立てるだけでは、その目標を実現させる事は難しい。

目標を立てるということは、目的地を決めたという事でしかないから。
実際には、目的地に辿り着く手法や、スピード感、道筋なんかも決めないと、人はなかなか目的地に向かって歩き出せない

MBOは、設定した目標に対して、
どんなアクションを、
いつまでに、どんな優先順位で行うのかを規定する事で、
着実に目標に向かって進んでいけるようにする仕組みです。

年間の目標を立てて、その目標を達成するためのMBOを3ヶ月単位で設定する。
今期でいうなら、実はこんなMBOが立ってます(こんな感じのが4つ位同時に立ちます)

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今回やたらブログの執筆数が多いのは、このMBOがあるからです^^
そして、今期サンプル制作にえらい時間を割いているのも、このためです^^

これを3ヶ月の最後に、できたか、できないかをチェックする。
できてなくて、さらに継続させる必要があるなら、来季にも同じMBOが立つ、と。

当然ですが僕が考えたわけではありません。
前職で日常的に行われていた自己管理の手法で、るかっち的には、この考え方は理にかなっていると思えたし、実際性にも合っていたので、フリーランスになってから継続していました。

というよりも、自分でこなす業務範囲が多い上に、自分で仕事を作りださないといけないフリーランスにとって、
このMBOの概念は必須!だとすら思えます。
これやってなかったら、俺きっとこの一年だら〜んと飲んだくれてばかりいましたからね。

MBO
いつのまにか日々の業務に追われて、しっちゃかめっちゃかになってる人におすすめです。

 

3.サイトを整備して、自分の実績がいつでも誰にでも見れるようにしておいた

ウェブサイトは本当に重要でした。
僕のように、あまり初対面でグイグイと自分を売っていけないタイプには特に^^

るかっちのように独立したジャンルが前職と若干ずれている場合、
業界内のコネも細いので、営業をかけるにも限度がありますし、
景気良く広告を打てるような潤沢な資金を持ってたわけでもありません。
リソース的にも、慣れない営業で靴をすり減らす事に多くの時間を割くわけにはいかなかった。

ご縁のあった方にサイトのURLの入った名刺をお送りし、
名刺の何十倍もの情報をまとめた自分のウェブサイト、そして制作実績を見ていただくことで、自分の力量、テイスト、他のお客様の評価を知ってもらう事ができました。

「ページがしっかりしていたので、信頼できると思って声をかけた」とおっしゃってくれる方もいらっしゃいました。

実際にお会いした方や企業に、クリエイターとしての自分をさらに深く知ってもらう頼もしいサポーターとして、ウェブサイトは本当によく機能してくれていると思います。

またウェブサイトを用意する事で依頼の幅も広がります
ウェブサイトがなければ、新規の依頼はほぼほぼ知人、友人、クライアントのご紹介という口コミでしか発生しない事になりますが、

きちんと整備されたウェブサイトを一つ用意することで、
検索エンジンを経由して、公私ともに全くお付き合いのなかったクライアント様からの依頼をいただく事ができました。

逆をいえば、コネに頼らなくても、ちゃんとした制作実績を用意して、
ストレスなく閲覧できるよう整備されたウェブサイトに掲載しておけば、

フリーランスとして大きなアドバンテージになるんじゃないかなと思いました。

ウェブサイトのデザインそのものも重要で、見やすくて、きちんと整備されたウェブサイトは、それだけで自分の信頼度を高めてくれる効果を持っているようです。

ウェブサイトの内容が雑だったり、デザインが「前世紀のウェブサイトですか?」というしょぼい物だったりすると、むしろ不審感をいただかれる事もあるんで、注意が必要だと思います。

以上、この一年をなんとか乗り切る事ができた自発的仕組みを紹介してみました。
2年目に入った今年は、もう少し自由度の高い仕組みでも上手く回っていけそうな気配になっていますが、それでも、というよりだからこそ?

MBOの概念なんかは、重要になってきてるなあと感じています!