故宮に向かう。
台北車站に向かう途中で、ホテルで「美味しい」と薦められた食堂に立ち寄る。
システムも判らず、メニューも読めず、朝食を買う地元民の列に混じった俺。
壁のメニューを指差し「豆漿」をオーダー。
実は何を頼んだか判らない。
中か?外か?とゼスチュアで聞かれて「中で」と返すと、店の中へと案内される。
待つこと数十秒で出てきた白い飲み物。
あぁ豆乳のことですか……。
そうと分かっていたら固形物も頼んだのにな、とかすかな後悔。
でも味はスッキリとして美味い。
サクッと飲んだら、車站へ向かい、そのまま淡水線で士林へ向かう。
士林駅から故宮博物館まではバス移動。
バス停に向かい駅前を歩くと、食堂のオバちゃんにつかまり、チヂミみたいな食べ物を購入。駅前ベンチに腰掛けて、豆漿に続き2回めの朝食。
こちらは少し辛い味だ。
高校生?大学生?たむろしている若者の顔は日本人のそれと変わらない。
横をバサッと刈り上げてる子が多いのは、暑さと湿度に最適化したヘアスタイルなんだろうか?
運転の荒いバスにのること15分。
故宮についた。
驚いたのは館内撮影オッケー(フラッシュは禁止)という事。
持ってきた一眼とスマホで撮りまくる。
一箇所撮影禁止の箇所があり。何故かと思えば中国、ミャンマー、ベトナムの国境線についての資料が展示されていた。
どこまでが自国の領域なのかは、いまだデリケートの問題なのだ。
続々と現れるツアー客達。
突如として大群で現れ、写真を撮っては次の獲物へ向かっていく。
3時間程滞在し一通り館内を散策した後、故宮を離脱。
夕陽スポット淡水へ向かう予定だったが、まだ昼を過ぎたばかりだ。
ここは一旦市内へ戻り、龍山寺へ。
第一の目的は龍山寺、ではなくイカのとろみスープが美味いという「両喜號魷魚羹」という食堂。龍山寺から徒歩一分。にも関わらず、また迷う。
MRTの駅へ戻ってWi-fiをつなぎ、店の名前と場所を確認してから再度アタック。
今度は見つかった!
日本人も多いのか、メニューには日本語の注記も乗っていた。
ビーフンとコウイカのとろみスープを頼む。
スープも美味いが、ビーフンが美味い。にんにくの香りが香ばしい。
せっかく来たので龍山寺へ参内。
参内の作法が判らず、おろおろしてると、別の日本人を案内していたガイドさんが教えてくれた。
いや、僕は貴女を雇ってないんですけどね、と心でつぶやく。
なんとなくつかず離れず彼女が寺院を案内する後にくっついていき、境内を回った。
龍山寺駅チカをぶらり散策。
B2がなにやらモノづくり系のスペースになっていて、こ洒落た店が並んでいる。
ヅカですか?
って感じの派手な衣装が展示されてて、足が止まる。
これはなんだろう?ポスターの文字からおぼろげに推察するに、台湾オペラと呼ばれる物らしい。
見てみたい!
日時を写真に収め、後で検索!と心に刻むと、次の目的地へ向かった。
淡水にはまだ早い。西門を少しふらついたのだが、特筆するべき物もなく、
さらには雨が降ってきた。
まじかよ!夕陽スポットだって聞いたのに。
行くか行くまいか悩んだ末に淡水へ向かった。
これが大正解。見る間に空が明るくなって、淡水につく頃には空に青さも戻ってきた。
淡水駅から川沿いに続く老街を歩きつつ、またも買い食い。
瓶のハイネケンを飲みながら、絶景スポットを探して歩く。
水平線の近くは雲が邪魔して、輝くような金色の水面にはならなかったが、まぁそれなりの写真が撮れた。