ショートドラマを、また一緒に仕事したかった役者と作る:映画制作手帳

ショートドラマ制作が始動。例年になく受注がたてこむ異例の4月。撮影、打ち合わせ、編集といった業務の合間に撮影場所のロケハンを入れた。仕事でも使う撮影用のスタジオや、友人から紹介していただいた場所など合計3箇所を日を分け、一週間かけて回っていった。

同時にキャスティングそしてスタッフィングも加速をつけて進めていく。
今回は以前一緒に仕事をしたことのある役者を優先的にキャスティングすることは決めていた。というよりも若干アテ書き。選考プロセスが省略された分、キャスティング自体はスムーズかつスピーディー。

オファーをしたのは合計5名。企画書とシナリオ、契約内容をお送りして、これまでのところ3作品とも順調に話は進んでいる。

「プロジェクトのために集まっている」という映画作りの性質上、仕方のないことだけど「わずか数日しかこの役者さんとは仕事ができない」「馴染んできた頃にはクランクアップ」という状況に寂しさ、物足りなさを感じていた。

毎回一から新しい出会いを求めていく。

という考え方にも一理あるけど、回を重ねることでチームとしての練度があがり、アウトプットの質もあがるんじゃないか?
と思っていたし、以前仕事をしたことのある役者達の別の引き出しを開けてみたいという想いもあった。

幸い、これまで出演いただいたキャストは年齢性別、バリエーションに富んでいるので、自分が「今」作りたい、「今」作る価値があると思ったストーリーを配役のために犠牲にすることはなかった。作りたいショートドラマを、また仕事をしたかった役者と作る。控えめに言っても最高じゃないか。

「俺が(私が)呼ばれてないぞ!」と思っている人(きっといる。と信じたい^^)のためにもキチンとしたショートドラマを作り、次へと繋いでいかねばと思う。

その一方でロケハンで浮上してきた課題もある。
劇中の鍵になる小道具が撮影場所に見つからないのだ。もちろん潤沢な予算や知名度があれば解決できる問題ではあるのだろうけど我々には難しい。少なくとも今はまだ。知恵を絞り、打開策を検討し、シナリオを修正することで先へと進む。

「行けるんじゃないか」

と思えてきたのでロケ場所との詰めを行い、残りのキャストに正式にオファーをしていきたい。
とまぁ、概ねここまでは順調と呼んでいいんじゃないかと思っている。

配信情報

2024年に企画・制作をしたショートフィルム「今日のスイーツに感謝を〜暮高男子スイーツ部〜」がAmazon Prime Video配信中!

ショートドラマが完成するまではぜひこちらの作品をお楽しみください。