短編映画「ホクロ

罪を犯し、見つかるのを恐れて、遠くへ逃げてしまおうと決めた。自分の特徴であるホクロまで取って。
逃げる寸前になって、あの人に会っておきたいという気持ちが強くなった。
もう会えないかもしれないあの人に、ひと目だけ。心配だけかけて、長く会っていない、母に。

2017年上半期中に制作を行う、新作短編映画「ホクロ.」の制作を開始しました。
今回も多くの方の協力をいただく事になるかと思いますが「もがき」に続くスタジオランチボックスの新たな代表作と胸を張って言える作品として世に出すために奮闘してまいります。

◯ 企画意図(制作の目的)

スタジオランチボックスでは、ここ数年、YouTubeを主戦場にボイスドラマ、ショートフィルム、ウェブCMなどの作品をスピード感を殺さず大量に制作してきました。
その制作過程で積み上げたノウハウ、人脈を結集して、数年ぶりにオリジナル短編映画の制作に着手する事になりました。

本作は、劇場、映画祭等での公開を第一の目標として制作を進めます。
映像、音楽、演技など、個々の「質」を追求し、国内、国外映画祭へのノミネート、受賞を視野に入れた作品として仕立て上げます。

また、前作「もがき」の完成上映会の成功を踏まえ、本作では更にスケールアップした完成イベントを企画。
オンラインでの映像視聴が一般的になる中で、劇場に足を運んで映画を見る事の意味、可能性を探ります。

オンラインでの作品公開に早い段階から積極的だったスタジオランチボックスらしく、
自社チャンネルでの作品公開はもちろん、昨今立ち上がりつつある、Viddsee、Minicinemaなどのショートフィルム専門チャンネルへの作品上映の働きかけも行っていきます。

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◯ あらすじ

平井志穂(30)は、長く勤めた会社を退職したばかり。
借金の返済ができない夫のために、会社の金を横領した志穂は、ばれないうちにと辞めてしまったのだ。
アパートを引っ越そうとしている矢先「聞きたいことがあるので会いたい」と退職先の上司から電話が。
自分の犯罪が発覚したのだと悟った志穂は、アパートを逃げ出す。

見つからないよう、顔の特徴であるホクロを取った。
身を隠し「遠くへ逃げるしかない」そう思った志穂だが、もう会えないかも知れない母に、ひと目会っておきたいと電車に飛び乗った。
姉が外出するのを見て、実家のインターホンを押す志穂。
母が出てきた。懐かしさがこみ上げた志穂に、母が掛けた言葉は

「どちら様で?」

まさか、認知症?混乱する志穂。

実家は母の介護の為、手すりを付ける工事中で、工事の人が出入りしている。
姉が帰ってくる前に、母に自分をわかってもらい、別れを告げようと焦る志穂。時間だけが過ぎていく。
姉の車が止まる音を聞き、逃げようとする志穂。
その時、志穂の手を母が掴んだ。

「ホクロを取ったって、志穂は志穂だから」
「お母さんの大事な娘だから」

母は志穂のことをわかっていた。
やっと、母と話せる。そう思った瞬間、姉の「ただいま」が聞こえた。
母の手を振りほどき、姉と工事の人の目をすり抜けて、志穂は家を出ていった。

「お母さんの大事な娘だから」

母の想いに触れてしまった今、このまま逃げる事はできない。
呼び出した課長に、深くお辞儀をし、頭を上げた志穂。

その顔には、黒い点。描いたばかりのホクロがあった。

◯ 作品を楽しんでほしい人たち

  • 「なんか違う」と思いつつ、日々を凡庸に過ごす30歳前後の女性たち。
  • 幾つになっても、手のかかる息子や娘を持つ母親。つまり全ての母親たち。

◯ 主要キャスト(5名)

平井志穂(30)
夫の借金返済のため、会社の金を横領し、ばれないうちに三枝物産をたいしょくしたばかり。田舎に住む母とは、夫との結婚を反対した姉と同居しているため、長い間会っていなかった。顔にホクロがあるのが特徴。
20代後半〜30代前半。
演技経験必須(舞台、映像は問わない)。人間的な欠点も含め、親近感の持てる女性を求めている。

安武信江(65)
長女美緒と田舎で二人暮らし。結婚して、離れて暮らす次女志穂のことはいつも気になっていた。脳梗塞を患い、以後体に麻痺が残り、足を引きずっていることを志穂には知らせていない。
60代。
演技経験必須(舞台、映像は問わない)
制作陣のイメージとしては、少しぽちゃっとした印象を持っている。

安武美緒(32)
独身。田舎で母と二人で暮らしている。妹の志穂の夫が悪い奴だと結婚を反対した。それも、妹のことを心配してのこと。働きながら、母の世話をするしっかり者。
30代。
演技経験必須(舞台、映像は問わない)。こざっぱりした清潔感のある女性。
内海正高(45)
経理社員としての志穂を高く評価していたが、志穂の退職後に経理上不審なものを見つけて、志穂の行方を捜している。
40代。男性。演技経験必須。サラリーマンに見える人。

和田公平(28)

橘工務店勤務。内装工事業者(出番は割と多い)。

20代〜30代。
演技経験必須(舞台、映像は問わない)。若干ガテン系の香りのする健康な男子を希望。気の良さそうな風貌の方を求む。

◯ 作品概要

想定される長さ 25分
制作期間 1月〜6月
撮影時期 4月中を予定
撮影日数 3日程度
スケジュール感 02月:主要スタッフ&キャストの確定
03月:ロケ地確定、読み合せ、リハーサルなど
04月:撮影
05月:編集、及びナレーション収録作業
06月:MA作品完成
07月:関係者試写会
09月:スタジオランチボックス主催のイベントにて完成上映会

完成後の展開 完成上映イベント
国内国外の映画祭への出品
Viddsee、Minicinema等、ショートフィルム専門チャンネルでの放映
スタジオランチボックスオリジナルチャンネルへの公開

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◯ 制作団体 スタジオランチボックス

オリジナル作品の企画・開発・配給を通して、世界中の人達に優れた映画を提供しつづける事を目的に結成された映像製作団体。
2018年末までの最大のミッションとしてオリジナル長編映画の制作、公開を掲げている。
シナリオコンクール受賞歴を持つライター陣が、一つの企画について智慧を出しあい、シナリオを作っていくスタイルで、人の心をゆさぶる作品が作り続けており、技術力の高さ、判りやすいストーリー展開を高い評価いただいている。

オンライン上でも公開されている代表作には50万再生数を超える作品、シェアが13,000回を超える作品もある。

代表作

三歩、さがって

もがき

主な受賞歴

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、山形ムービーフェスティバル、東京レズビアン&ゲイ映画祭、福岡インディペンデント映画祭、小田原映画祭、西東京市民映画祭、TSS Short Movie Festival、中之島映画祭
小坂本町一丁目映画祭、TOKATSU Film Festival 他多数