役者陣の演技がどれも素晴らしい。兄が経験する悲惨な捕虜生活と、兄の死を受け入れる家族の再生をほぼ同じ比重で描きながら展開していくので、客にどちらか一方への安易な感情移入を許さない。そのバランスの取り方が絶妙なので、帰還した兄の喪失感。いないと思っていたものが戻ってきた事への家族のとまどい。どちらも感情に響いてくる。技巧をこらした中々の作品。

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