伊坂さんには珍しく、ダイレクトにその時代の空気や状況を作品に投影している作品。当時某ライオン頭の総理と、その周りを取り囲む輩に感じたことのある気持ち悪さ、と同種の物を犬飼に対して安藤兄が抱えていて、共感を覚える。時代は経て、まるで振り出しに戻ったかのように諦観がこの国を支配しようとしている昨今、一人でも多くの人に、この本を知ってほしいなぁ、と思えるようなタイムリーな小説でした。
そして、できればクラレッタのスカートを戻せる人間になりたい、と思う。

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