毎月読んだ本を一言、二言コメントします。
というわけで2014年2月はこんな本を読みました!
推理小説月間だった



アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)
オススメ度:☆☆☆☆☆

17世紀のイギリスを舞台に解剖医ダニエル・バートンとその弟子達の活躍を書いた歴史ミステリー「開かせていただき光栄です」の続編。
前作とのリンク度が強いので、前作を読んでない事には半分も楽しめません。面白いので前作から読みましょう!
作劇的には、本筋の事件が始まるまでに時間がかかりすぎな気がするのですが、シーンシーンの描写が豊かで、登場人物同士のやりとりを聞いているだけで楽しめてしまうので、あまり気にならないです。
発端となる事件が前作既読者には驚愕の展開なのですが、被害者が辿った凄惨な過去が明かされるにつれ、前作で腑に落ちなかった行動に合点がいきました。前作で散々な目にあったヘタレ君が、今回もヘタレながらも活躍していて嬉しかった。



里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
オススメ度:☆☆☆

脱成長を志向して、田舎でのんびり助け合って生きていきましょうね。
的な論旨かと思ったら違って、いい意味で驚きました。
前半部分で語られている木材を使ったエネルギー、建材といった最先端の林業についての話の部分が特に興味深く読む事ができました。
とはいえ、個人的にはこういう暮らしをしたいか?というと人間関係の密度が濃すぎて、うんとは言えないですね〜。



占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
オススメ度:☆☆☆☆

「おぉっ!」と思う大胆なトリックではあったのですが「どっかで聞いた事あるな?」と感じたのもまた事実。
それだけエポックメイキングになった作品なんだという事なんでしょうね。
過去の事件を追いかける話なので、マイルドというか一歩引いた印象で、凄惨な殺人事件を扱っている割には読みやすく、また血が嫌いな人にもお勧めしやすい印象です。



メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)
オススメ度:☆☆

「翼ある闇」でデビューしたと同時に舞台を降りたメルカトル鮎の活躍を描いた短編集。
「翼ある闇」では、ほとんどキャラクターとして肉付けされていなかったメルカトルが、こんなにアクの強いキャラクターだったんだ?
と軽く驚きました。一篇一篇が短いのでパズルに取り組むような感覚で読む事ができます。



点と線 (新潮文庫)
オススメ度:☆☆☆☆

じつはこれが松本清張デビュー。あまりに有名なのと親の時代の人なので敬遠していたのですが、読んでみたら面白かった。
サラリと簡潔な文章は読みやすいし、宮部みゆきか、シリアスな西村京太郎かって感じの純然としたエンターティメントだった事にも驚きました。(もっと文芸よりの小難しい作風かと思っていたので)
というわけで、ほとんど一気読みでした。
食わず嫌いはダメですね、やっぱり。