大人蔦屋とか、ゲキバカとか、楽しい事ばかりをしていた週末ではなかった。

大小合わせて2本の寝かせておいたシナリオを引っ張りだして読み返す
という羞恥プレイも同時に行なっていた
のだ。

シナリオを書いた事のない人には、これがどう苦行なのか理解していただけないかもしれないけれど、

寝かせておいた物を冷静になって読み返すという作業は、実に気の重い仕事である。
いうなれば

夜中にほろ酔い気分で書いたポエムを朝起きて読み返すような……

大掃除してたら若かりし頃に書いた日記が出てきてパラパラ見返してみたような……

なんとまぁ恥ずかしい(もしくは下らない)物を書いていたんだ、この時の俺は!!
死ね!死んでしまえ!自分!

と心のウチで叫びつつ、近くにある枕かなんかボスボスなぐってたりなんかしてしまう程、恥ずかしい物なんである。

見返さなければ、書いた時のハイ状態の思い出のままでいられるわけで、
できれば読み返したくない。

読み返したくはないけれど、この作業は必須である。
世間に自作を問いたいのであれば、この作業は必須である。

読み返して、激情にかられ枕をボスボス叩いた後、
冷静になってシナリオの欠点を洗い出そうと、ボクはページをめくった。

短い方は、書いていた時から悪くないんじゃないかな、と思っていたシナリオ。
長い方は、ボロボロやなと思いながらもとりあえず、形にしたシナリオ。

まぁ予想通りというか……。
長い方……

つまんねーー!
予想してたけど、つまんねー!

正直、もう破棄して次行こうかね!と考えた程
つまんねー!

つまんねー!と思いながら、色々修正点を頭の中で考える。
破棄して次に行ったとしても、多分その次の第一稿もつまらないのである。
ツマラナイのは第一稿の宿命である。

ボクの仕事はこの親に似て出来の悪い馬鹿息子を、どうにか一人前の大人に教育する事である!育児放棄なんかしちゃダメだ!

とりあえず原点に立ち返り、それでいて対立の軸を明確にしようと、うーんうーんと頭をひねる。

たぶん
第一稿の面影全く残らないじゃないか?と思える程にガラガラ変わる予定。

でもそんなもんだろ!
書く事は書きなおすことだ、
そうシド・フィールドも言っている!

つまんねー第一稿なんか捨ててしまえ!