『グラスホッパー』 by 伊坂幸太郎
裏社会の大物の息子を殺した殺し屋を、鈴木、蝉、鯨の3人が、それぞれ追いかけていく。
鈴木を抜かして後の2人は殺し屋なので、殺し屋3人の三つ巴の戦いが展開されていく。
と、書くとスリリングな物を想像するのではあるが、残念な事にこの作品は、この3人が、一つの目的に向かって動き出すのが、かなり遅い気がするのだ。
鈴木は、初期段階から、槿(殺し屋)を追いかけていくので、この鈴木の話が一応のメインストリームとなる筈ではあるのだが、このメインに残りの2人は中々絡んでこない。
絡んでこない上に、絡み方も非常に中途半端で、ほんの一瞬接触する程度。
鯨も、蝉も、非常にキャラ立ちしているので、全く鈴木の物語とは絡みのないエピソードはそれはそれで楽しめるのではあるが、
一つに収束していくと思っていた物が、収束しきらないとやはりフラストレーションが溜まるのです。

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