『精霊の守り人』 by 上橋菜穂子
女傭兵バルサと、ある理由で実の父である皇帝に命を狙われた第二皇子チャグムの冒険ファンタジー。
十二国記に肩を並べる程、詳細に設定された異世界のディテールの細かさが凡百のライトノベルとは一線を画す所ではないだろうか?
物語も、悪ふざけしたり、おちゃらけたりする事無く、真っ向勝負で世間知らずの皇子の成長と、孤高の女剣士の心がほころんでいく様をテンポよく描いていく。
登場人物に紋切り型の悪人が登場しないので、活劇としての盛り上がりに欠けた気はするが、バルサ、チャグム、タンダ、トロガイ等、人間味あふれる登場人物のドラマが豊かに描かれているので、読後感に物足りなさは感じない。
まだまだ、続きがあるようで、また一つ楽しみなシリーズにめぐり合えた、と言う印象

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