『ハリーポッターと死の秘宝』 by J.K.ローリング
既に、原書を読んではいたのですが。
賛否両論はあるにせよ、ハリーポッターは魅力的なファンタジー小説だと思う。
ご都合主義的な部分や、唐突な展開、過去の偉大な作品の露骨なパクリなども散見されるので、完成度という点では、ハリーポッターよりも優れたファンタジー小説は数多くある筈だと思う。
にも関わらず、世界中でこれまでに老若男女を問わず読まれている理由は、一つではないと思うのだけど、
僕が思っているハリーポッターの魅力は
・大人も子供もわけへだてなく、キッチリ人間としての多面性を持って描写されている所だと思う。
ハリーポッターも、シリウスブラックも、ダンブルドアでさえ、思い上がり故に過ちを犯す人間として大人、子供に関係なく描かれている。
善玉悪玉についても同様で、ドラコやスネイプといった小説内では悪側として描かれる人物にも読者の心を揺さぶるピュアな面を付加する一方で、ハリーやロン、ジェームズといった善玉にも、悪意ある振る舞いを描写している。
この完全な白も黒ではない、グレーな人物のバリエーションがこの小説に多くの欠点を補って余りある深みを与えていると思う。

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    つかみの上手さだと思います。
    「恋空」と同じような、導入部分の上手さ。
    読者をうまく物語の冒険に連れて行く手腕はスゴイと思いました。映画しか観ていないし、途中で寝ちゃったけど。

    itasachi (Author)

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