「俺は監督でエライんだぞ。エッヘン!」

と、やりたいが為に「監督(とかリーダー)」になる(もしくはなりたがる)人が世間にはいるんだそうだ。

そうだ……、と伝聞口調なのは会社の同僚(元劇団員)、含め複数の人から

「いやいやそういう人多いんですって!」

と聞いた事を書いているからであって、ボクの意見とは全く違うからなのである。

ボクも、公私共に、つまり金になる方も、ならない方でもディレクターと書かれた名刺を持っていて、

特に金にならない方(つまり自主映画)では「監督」と呼ばれる事もあるわけであるが、
その度に、こそばゆい気分に陥る。

「こんならしくない人が呼ばれて出てきちゃってスイマセン」的な卑屈なうすら笑いを浮かべ、
登壇する事になるのであるが、それが自分的になんともしっくりこなくて「監督じゃなくて、○○さん」にしてくれよと思ったりするのである。

※ちなみに撮影現場でスタッフさんに「監督」と呼ばれる事はほとんどなくて「○○さん」である。素晴らしい!

つまる所、ボクが思う監督の仕事は2つしかない。

1.目指す方向と、ゴール(世界観)を示し、それを関わる人全員に周知しつづける
2.ゴールに到達する為に、関わる人が最大限自身の能力を発揮できるような「場」を提供する

以上。

1を提示してあげないと、スタッフさんもキャストさんも自分の仕事の良し悪しを判断できないので、まずこれをバーン!と提示する(注:ウチはこれできてる……と胸をはって言えるわけではない^^;)

提示はするんだけど、そこに到達する手法は担当者に任せて、考えてもらう。
そのための裁量(権限)や環境を整えるのが、2。

1の仕事は、最初に伝えて以降は、都度都度提示された物をジャッジする時に使うだけですむ(今のところは)。

だから監督の仕事は、ほとんどが2の範疇に該当するんじゃないかと思う。
関わる人が気持よく仕事をできるように

「困ってる」「判らない」事を一緒に考えて、役に立ちそうな情報をつたえて仕事をやりやすくする。
「困ってる事ないですかー?」「こんな情報持ってきたんですけど、使えますかー?」「疲れてきてないですかー?」等々。

みんなが快適に仕事ができてるか、常にそれとなーく確認して、不満があったら対処するのがメインの仕事。
だからボクにとって監督って実はちっともえらくない。
むしろ皆様のお悩み相談、アン、ド解決特命係。

的なイメージなんだけど。